漢方と妊活のための睡眠ケア ~心と腎のバランス~
漢方では「心」は精神や意識をつかさどり、「腎」は生命力や成長・生殖に深く関わる重要な働きを担っています。
本来、夜になると「心」の活動は静まり、「腎」の力が眠りを支えます。
しかし、このバランスが崩れると、心が落ち着かず眠れなくなったり、逆に体が冷えて眠りが浅くなることがあります。
このような状態は「心腎不交」と呼ばれ、心と腎の交流がうまくいっていないサインです。
実は、この心と腎のバランスは妊娠力にも深く関わっています。
「腎」は精を蓄える臓であり、卵子や精子の質、ホルモンの調整にも関わる重要な要素です。
また、「心」はその精を全身に巡らせ、心身の調和を保つ役割を担っています。
このため、心腎不交が続くと、不眠や疲労感、基礎体温の乱れなどが起こりやすくなり、妊娠力の低下につながることがあります。
◎良質な睡眠のためには
・就寝時間や起床時間をできるだけ一定にする
・就寝の1~2時間前はスマートフォンやパソコン画面を見ない
・お菓子なども含め食事は夜遅くに摂らず、夕飯は早めの時間帯に済ませる
・夕方からのカフェインは控える
・起床時に自然光を浴びる
・入浴の際は38~40℃のぬるめのお湯に15~20分浸かる
・就寝1~2時間前には入浴を済ませる
●心の働きを助ける食材●
ゴーヤ ミョウガ 菊花 緑豆 セロリ キュウリ トウガン さやいんげん
なつめ 百合根 サンザシ 蓮の実 うなぎ 牡蠣 など
苦味のある食材はからだの余分な熱を取り去り、利尿作用があります。
冷やす性質のものが多いため、食べ過ぎには注意しましょう。
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