妊娠と腎の関係
漢方では、体内の機能を「肝・心・脾・肺・腎」という五臓の働きに分けて考えます。
五臓には、それぞれが属する「五季」があり、季節とも深い関わりがあります。
春は「肝」、夏は「心」、「梅雨」は「脾」、秋は「肺」、冬は「腎」
というように関連づけられ、対応する季節に影響を受けます。
妊娠に関係の深い「肝・脾・腎」のうち、最も重要な役割をもつのが「腎」。
「腎」は腎臓としての機能だけではなく、
成長や発育・生殖・免疫・ホルモンなどを司っています。
冬は、寒さや冷えに弱い「腎」が影響を受けやすい時期。
冷え以外にも婦人科系や泌尿器系のトラブルが起こりやすくなるのはこのためです。
妊娠の条件の1つに『腎精の充実』とありますが、
「腎」はその『腎精※』を貯蔵している大切な場所ですので、
妊活中の方は他の季節以上にしっかりと「腎」の養生を心掛けることが大切です。
(※腎精=生命エネルギーであり、人体の活動や機能を支える重要な物質)
免疫にも関与しているので、腎を養うことは様々なウイルス感染症予防にもつながります。
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