「ストレス」
春は動物や虫たちも活発に動き出す季節。
生命力や陽の気が満ち溢れています。
暖かくなり過ごしやすい時期にも関わらず、やる気が出なかったり、
イライラして精神的に不安定になる方も多くなるようです。
漢方では、体内の機能を「肝・心・脾・肺・腎」の『五臓』にわけて考えます。
春は「肝」が影響を受けやすい季節。
「肝」は「肝=肝臓」だけではなく、肝臓の機能も含め「気」を全身に巡らせ、
血液を貯蔵し血流量を調節・代謝や解毒・自律神経系をコントロールする役割を持っています。
「春は肝を傷つけやすい」と言われているように、
自律神経を調節している「肝」がダメージを受けやすい為、
他の季節に比べてストレスがたまりやすく、イライラする・ちょっとしたことで腹が立つ・
感情的になりやすい・不安感・やる気が出ない・落ち込みやすいなど、
情緒不安定にもなりやすい傾向にあります。
女性の場合、ストレスが卵巣機能やホルモンに影響を与える為、
月経不順やPMSや基礎体温の乱れなどが起こりやすくなります。
普段から、イライラする・怒りっぽいなど、精神的に不安定になりがちな方は要注意です。
東洋医学では「心身一如」という考え方があり、心とカラダは密接な関係にあると言われています。
マイナスの感情は、エネルギーである「気」の巡りを悪くし、妊娠に不可欠な「血」を消耗し、
妊娠しづらいカラダを作りだしてしまいます。
西洋医学でもストレスと不妊の関係が注目され、ストレスと妊娠率についての統計的な報告が増えています。
ストレスは刺激に反応する全てのこと。
必ずしも悪いというわけではありません。
達成感・満足感・充実感など元気にしてくれる刺激は良いストレス。
気分を害し体調を崩すような悪いストレスは、原因を取り除くことも必要ですが、
それが難しそうであれば、ストレスに負けない体作りをして行きましょう。
気持ちにゆとりを持ち、うまく付き合っていくことも一つの方法です。
肝を養い、気の巡りを良くして、心とカラダのバランスを整えて行きましょう。
● オススメ食材 ●
セロリ・ニラ・シソ・三つ葉・タコ・イカ・牡蠣・しじみ・あさり・柑橘類・ミント など
● オススメのツボ ●
《 神門 しんもん 》
手のひらの小指側の手首の横の凹み
《 合谷 ごうこぐ 》
手の甲の親指と人差し指の間の付け根(少し人差指側)
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