おりものと妊娠力
おりものは「体の潤い」のひとつであり、女性ホルモンの働きと深く関係しています。
漢方では「おりもの」のことを帯下(たいげ・こしけ)と呼び、体質や体の状態を判断するうえで重要な目安と考えます。
漢方の古典には「帯下、精の余なり」という言葉があり、「帯下=おりもの」は「精=生命エネルギー」の余力を映すものとされています。
その質や量から、卵胞の成熟度や排卵の状態を知る手がかりになると考えられてきました。
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おりものの主な役割
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【自浄作用】
おりものは膣の潤いを保ち、粘膜を守る働きがあります。
また、子宮や卵巣へ細菌・病原菌が侵入するのを防ぎ、膣内を弱酸性に保つことで、菌の増殖を抑えています。
【受精を助ける働き】
おりものは精子の移動をサポートし、妊娠しやすい環境を整えます。
膣内は弱酸性、精液は弱アルカリ性ですが、排卵期のおりものが精子を包み込むことで、精子を守り、子宮の奥まで導き卵子までスムーズに到達しやすくなります。
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健康なおりものの特徴と
ホルモンとの関係
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一般的に健康なおりものは、透明~乳白色で、膣内に存在する善玉菌である乳酸桿菌(ラクトバチルス)が乳酸を分泌するため、やや酸味のあるにおいがするといわれています。
おりものの量や色は、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌にほぼ比例し、生理周期に合わせて一定のリズムで変化します。
排卵期にはエストロゲンが増えることでおりものの量が増え、精子が子宮へ届きやすい環境が整います。
このように、おりものは生理周期に合わせて変化し、妊娠に向けた体の準備状態を教えてくれる大切なサインなのです。




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