『 不妊と瘀血 』
◆今月のテーマ 『 不妊と瘀血 』
不妊とは、妊娠できないという「病気」ではなく、妊娠しづらいカラダの状態。
結果として妊娠しないという「不妊状態」です。
「何年間も不妊治療を受けても妊娠しない」
「特に病気や異常はみつからないのに妊娠しない」
というような多くは、備わっている「妊娠力=生殖力」の低下にあると考えられています。
妊娠にはいくつかの条件・過程があり、その条件・過程が一つ上手くいかないだけでも妊娠は成立しません。
つまり、そのうまくいかない条件・過程が不妊の原因ともいえます。
妊娠を妨げる要素は何か、妊娠力アップに必要な要素は何かを見極め、体調を整えることが大切です。
ある国では「瘀血の女性は妊娠しにくい」という言い伝えがあります。
「瘀血」とは、血液がスムーズに流れず、古い血液がカラダのあちこちで滞っている血行不良の状態です。
瘀血のサインは、主に肌と婦人科系にあらわれます。
ニキビや吹き出物ができやすい、肌のくすみ、目の下のクマ、生理痛、生理不順、
排卵障害、子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮筋腫、PMSなど。
新鮮で流れの良い血液は、元気な卵子と着床しやすい子宮内膜を育て、
胎児に栄養を運び届け、産後は母乳の源となります。
妊娠には勿論、産後も欠かせない条件です。
「瘀血」の状態が続くと、新鮮な血液が子宮や卵巣に行き渡らず、
排卵や生理に影響を及ぼすだけでなく、着床しづらい子宮環境になってしまいます。
そして、不妊という状態を引き起こしてしまうのです。
主な要因としては、冷え・ストレス・過労・運動不足・食生活などがあります。
脂っぽいものや味の濃いもの、糖分の多いものなど好んで食べていると、
血が汚れてドロドロになってしまい流れが悪くなります。
体内の潤いや血液量の不足、水が冷えると固まってしまうように、冷えも「瘀血」の要因の一つ。
また、ココロやカラダの緊張状態が続いた場合も血流は悪くなります。
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