『 アトピーと男性不妊 』
WHOの不妊原因の調査によると、41%は女性のみ。24%は男性のみ。
24%は男性か女性のどちらか。11%が原因不明という結果に。
このことからも、不妊原因の半分は男性にあるということが言えます。
男性不妊の原因の最大の原因とされる精子の問題としては、
精子の数が減っている乏精子症、運動率が悪い精子無力症、
精子が全くいない無精子症
(精液中に精子がいない状態で、精巣内に全くいないということではありません)
などがあります。
特に、男性不妊傾向の方の体質を詳しく聞いてみると、
アトピーがあり「ステロイド」を使用していることが多く見受けられます。
長期間「ステロイド」使用していると、生殖能力が衰え、
無精子症など男性不妊を引き起こすということが判明しています。
その機序として「ステロイド」は、血中のテストステロン
(精巣にて自然に分泌され、精子の形成を促す)量や
体内のホルモンバランスに影響を与え、
脳から精巣へテストステロンの分泌を止めるように指令伝達されるため、
精巣内ではテストステロンの分泌が止まり、精子形成ができなくなるといわれています。
「ステロイド」の使用にかかわらず、その他、加齢・肥満・アルコール・
喫煙・ストレスなども、精子の質の低下の大きな要因となりますので、
生活習慣や食生活の改善と合わせて、漢方では、アトピーを改善しながら、
精子をつくる力を補う『補腎薬』と精子の動きを良くする
『補気薬』を併用しながらの妊活をおすすめしています。
男性は、仕事のストレスや過労や不摂生の積み重ねで、
気づかないうちに体調不良を招きやすく、
また女性に比べて体のしくみとしても体調変化に気づきにくいことが多いので、
日頃から体調管理を意識してあげましょう。
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