「冬の冷え」と「夏の冷え」の違い
【夏の冷え】
冷房や冷たい飲食物で内側から冷える「隠れ冷え」が主な原因。
自覚しにくく、知らず知らずのうちに血流や代謝を滞らせてしまいます。
【冬の冷え】
・外気温の低さで手足や肌が冷える「外冷え」が主な原因。
・自覚しやすく服装や暖房での対策がしやすいです。
どちらも慢性化すると血流の滞りを招き、妊娠力に影響を与えますが、
特に夏の冷えは内側からじわじわと体を冷やすため、冬よりも対策が遅れがちです。
●漢方的に見る「夏の冷えの特徴」
漢方では、夏の冷えは「寒邪」といわれる冷えの邪気が体に入り込み、が体に入り込むことで起こり、陽気(温かさ)を弱らせます。
脾胃の冷えから栄養吸収が落ち、腎の力も消耗されやすくなります。
また汗をかくことで「気」や「津液」が失われ、「気虚」「血虚」が進みやすく、冷えが悪化する悪循環に。
実は、こうした夏の冷えは、自覚の少ない「隠れ冷え性」であることも多く、猛暑や冷房環境の影響で増えていると考えられます。
冬に手足が冷たくなる「冷え性」とは異なり、隠れ冷え性は、体の深部が冷えていても気づきにくいのが特徴です。
冷房の効いた室内で長時間過ごすことが当たり前になり、冷たい飲み物や薄着の習慣も相まって、気づかないうちに深部から冷えてしまう人が増えています。
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