妊娠力と肩こり
肩こりは、首筋や背中など肩まわりの筋肉が緊張したり、血行が悪くなることで起こりますが、妊活中の方にとっては、体の巡りや妊娠力を映すサインのひとつと考えられます。
だるさや疲労感、痛みだけでなく、頭痛や吐き気をともなうこともあり、生活習慣の乱れによる内臓の疲れ、ストレス、冷え、眼精疲労、ホルモンバランスや体質など、さまざまな要因が関係していると考えられています。
妊娠しづらさを感じている方には、「肩こり」「冷え」「生理痛」といった、妊娠力の低下につながりやすい“巡りの悪さ”が共通して見られることが多くあります。
妊活中、「肩こり」はよくある不調として見過ごされがちですが、その背景にある「巡りの悪さ」が妊娠力に影響していることもあります。
巡りが悪くなると、卵巣や子宮に血液や栄養が届きにくくなり、妊娠にとって大きな妨げになることがあります。
早めに体の巡りを整えることが、妊娠力を高める第一歩になります。
漢方で考える「痛み」と巡りの関係
漢方には「不通則痛(ふつうそくつう)」という考え方があります。
これは「痛みがあるところには、必ず巡りの滞りがある」という意味です。
とはいえ、その痛い部分だけの巡りが悪いということではなく、全体の巡りの悪さなどが「肩こり」という不調としてあらわれている場合もあります。
漢方では、私たちの体は「気・血・水」の3つの要素で成り立っていると考え、これらが過不足なく、スムーズに巡っている状態が、心と体の健康の基本です。
気:生命活動を支えるエネルギー
血:全身に栄養を運ぶ血液を含む栄養物質
水:体を潤し、栄養を与える血液以外の体液
この「気・血・水」の巡りが乱れると、体のどこかに滞りや偏りが生じやすくなります。
特に妊活中は、年齢やホルモンの変化によって巡りが乱れやすくなることがあります。
漢方では、こうした巡りの乱れは体力や代謝の変化とも深く関係すると考えます。
代謝が滞ると、卵巣や子宮に十分な栄養や酸素が届きにくくなり、妊娠しやすい環境が整いにくくなってしまいます。
漢方では、こうした状態を「気・血・水の巡りがスムーズでない状態」ととらえます。
巡りが整っていないと、卵巣機能や子宮内膜の状態にも影響が出やすくなり、本来備わっている妊娠力を十分に発揮できなくなることがあります。
そのサインのひとつとして、肩こりがあらわれている場合もあります。
どこか一部分の不調に見えても、体全体の巡りを整えていくことで、肩こりだけでなく、卵巣や子宮といった生殖器官の働きにも良い変化が期待できます。
治療やケアを続ける中で、少し行き詰まりを感じている方は、体の“巡り”という視点から見直してみるのもひとつかもしれません。




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