卵巣年齢と漢方
こんにちは。
次々に台風が襲来し、穏やかではない日が続きますね。
さて、今日は、「このまま生理が来なくなってしまうかと心配になって・・・・」と駆け込んで来られたお客さまがありました。
彼女の場合は、これまで生理周期は安定しており、初めての体外受精でリズムが崩れたのでしょうね。
私たちの体は、過不足を調整する働きが備わっていますから、ホルモン剤などでバランスが変わると、体の調子も違ってくる場合があります。
容易に服用できる薬でも、体にとっては不自然な状態を招くことになり、思いがけない反応が表れることも知っておかねばならないことといえます。
ところで女性の多くが気にされるのは「卵巣機能」についてです。
卵巣機能の衰退、卵子の老化などは、妊娠への最大のハードルといえます。
漠然と卵巣年齢に不安を感じている場合は、「先天的」な要件と、「後天的」な要件の両面から考えてみると理解しやすいかもしれません。
例えば、残りの卵子の数の指標とされるAMH値などは、生まれたときから経時的に減少するものですから、「先天的」といえるかもしれません。
対して筋力や体格などは、生まれてからの生活環境や食物により変化していくものですから「後天的」な比率が高くなります。
つまり、ある程度自分の意志で変えることができることと、できないことを区別して対策をすることも必要です。
漢方では、主に後天的な要素の中でも、継続的に定着した状態である「体質」にアプローチすることができます。
卵子の数を増やすことはできませんが、良質な卵子をつくったり、衰退が加速気味の体力を回復したりすることを土台から支えて補うのです。
最近、「肌年齢」「血管年齢」など、何かと年齢に対する「身体年齢」が注目されていますが、生活習慣や食事を整えると、驚くほど良くなることもたくさんあると思います。
便利な社会の中での「気づき」が大きな一歩につながることと思います。
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